2011年10月18日

2011年9月のまとめ

振り返れば喬太郎月間のような。いろいろずいぶんあやふや……

●1日 柳家喬太郎プロデュース公演「寄席根多独演会」@下北沢本多劇場
喬太郎「寿限無」「バイオレンスチワワ」「綿医者」「反対ぐるま」「紙入れ」「孫帰る」
はじめて聴いた綿医者、おもしろかった。ナンセンス+ちょっとグロ、喬太郎さんに合ってる感じ。反対ぐるま、正座のままジャンプジャンプ。92キロを支える膝が壊れないかマジメに心配。孫帰るはやっぱりほろり。さすがにひとり6席はお疲れのようでした。

●2日 怪談牡丹灯籠 其之壱@下北沢本多劇場
喬太郎「本郷刀屋」「お露新三郎」「飯島討ち」/二楽
●3日昼 怪談牡丹灯籠 其之弐@下北沢本多劇場
喬太郎「お札はがし」「おみね殺し」/紋之助
●3日夜 怪談牡丹灯籠 其之参@下北沢本多劇場
喬太郎「孝助の婚礼」「関口屋ゆすり」「十郎ヶ峰の仇討」/寒空はだか
このプロデュース公演が決まったときにいちばん聴きたいと思ったのが牡丹灯籠で、でも最後まで集中力持つだろうか(自分が)と思ってたけど、なんとかついてきましたよ。志の輔さんのダイジェスト版で、だいたいの流れや登場人物わかっててよかった。あと、結局ジェットコースタードラマだよね?という心構えがあったのでよかったです。喬太郎さんも含め、出演者全員がアウェイっぽいのが妙でした。

●4日 落語ジャンクションスペシャル@下北沢本多劇場
天どん「ひと夏の経験」/百栄「弟子の強飯」/白鳥「コロコロ」/茜「牡丹灯籠〜お札貼り」/喬太郎「カマ手本忠臣蔵」
落語ジャンクションとは、円丈さんたちが中心にやっていた新作の集まりだそうで。頃若い頃つくって全然うけなかったという白鳥さんのコロコロ、おもしろかったけどな。白鳥さん、設定は無茶だけど論理はきちっとしてるんだよなぁとあらためて。はじめての茜さん、おもしろかった。彦いちさんより好みだったりして。喬太郎さん、6日間の〆にまさかのカマ手本。前聴いたときより、前半のオゲレツ度アップ。

喬太郎さんの、いまやりたいこととにかく全部つめこんじまえ!というような企画、というのが5公演聴いた印象。本多劇場のキャパで牡丹灯籠通しとか、必ずしもお客のほうに向いてるとは限らないけど、喬太郎さんのアタマの中を覗いてるような。何年か後に、あぁそういう会あったねぇとしみじみ思ったりするんだろうな。

●6日 残暑、Wホワイトみたび@北沢タウンホール
白酒「松曳き」「不動坊火焔」/白鳥「珍景かさねが真打ち」
両極端の会の重ねが真打ち、また聴けたー。もちろん主人公ミミちゃんのほうが、想像がリアルで楽しいけど。白酒さんと雲助さんも出てきたよ。不動坊火焔、楽しかったなー。

●11日 鈴本演芸場中席夜の部
龍玉「ぞろぞろ」/はん治「ぼやき酒屋」/ぺぺ桜井/ 歌奴「初天神」/百栄「誘拐家族」/遊平かほり/琴調/アサダ二世(奇術)/白酒「井戸の茶碗」
落語デビュー寄席デビューの連れがいたので反応が気になって気になってしょうがなかったけど、すごく楽しかったみたいでよかった(百栄ちゃんがツボだったらしい)白酒さんの井戸の茶碗、高木さんの照れっぷりが好き。

●13日 白酒ひとり@国立演芸場
白酒「粗忽長屋」「今戸の狐」「らくだ」
今戸の狐、いろんな前フリしないといけないし終盤まであんまり展開ないしで、大変なわりに盛り上がりにくい噺だけど、でも自分の会ではやりたい噺やるよという白酒さんの姿勢を感じる。らくだ、屑屋が酔っ払って徐々に人柄が変わってくとこが細やか。

●16日 鈴本演芸場中席夜の部
志ん公「強情灸」/翁家和楽社中/扇辰「権兵衛狸」/市馬「目黒の秋刀魚」/紫文/馬石「粗忽の釘」/春風亭百栄「寿司屋水滸伝」/ゆめじうたじ/琴調/伊藤夢葉/白酒「明烏」
市馬さんのお殿様、ノーブルで素敵。明烏は何回も白酒さんで聴いてるけど、やっぱり好きな噺。甘納豆食べるとこ、どうでもよさが楽しい。

●18日 池袋演芸場中席昼の部
ぬう生「教師のあだ名」/丈二「血液型」/馬石「狸の札」/松旭斎美智・美登/扇治 「位牌屋」/喬太郎「極道のつる」/あした順子/文左衛門「笠碁」/さん喬「締め込み」/二楽/白鳥「なで四股の湖」
前の通路まで人が座ってるという、小三治級の大入り。なんだかえらいハイテンション。土曜日だからお子様もちらほらいて、マニアすぎずでも集中力は高くて良い雰囲気。主任潰しの喬太郎さん、あした順子・文左衛門など「寄席はチームプレイ」を実感させる演者の皆さまの盛り上げよう。あぁ寄席って楽しい。白鳥さんの三題噺は「なでしこ、黒い交際、白鳥の湖」。だいじょぶかこのお題と思ったけど、ふたを開けてみたら大盛り上がり。女子相撲部員の恋物語。こんなこと10日間もやり続けてるだなんて、白鳥さんすごいなぁ。

●20日 復興支援の会@下北沢シアター711
喬之助「松竹梅」/文左衛門「青菜」/寒空はだか/喬太郎「厩火事」
「復興支援の会となってますが、どこにも東北って書いてないですからね。みなさん、騙されないように」とかって、チャリティに対する照れ隠し、そういうのが芸人さんの素敵なところ。喬太郎さんの、いまここに来てるひとだけの特別なお楽しみをどれだけ提供するかにかける情熱というか勢いというか、凄かった……。喬太郎さんのおさきさん、愚痴とのろけを行ったり来たりする様子がとても可愛い。かぶりつきだったので、文左衛門さんの細かな仕草がとても印象に残る。前のほうで見るもんだなぁ。

●24日 立川談春独演会@三鷹市公会堂
談春「二人旅」「三軒長屋」
三軒長屋、ひさしぶりに聴いた。上下前後左右、あっち行ったりこっち行ったり、難しい噺だなぁとあらためて。

●27日 柳家小三治一門会@有楽町よみうりホール
ろべえ「平林」/三三「看板のピン」/喜多八「短命」/そのじ(俗曲)/小三治「うどんや」
三三さんも喜多八さんも、小三治の弟子なんだなぁとしみじみ。そのじさん、素敵。おっとりしてるけど、おしゃべりもよろし。うどんや、やっと聴けた。うどんすする場面のシズルたるやもう!よみうりホールからうどんや直行した人多かった模様。

●28日 JAL名人会@内幸町ホール
文ぶん「東北の宿」/談春「一文惜しみ」/昭和のいるこいる/竹丸「石田三成」
一文惜しみ、よかったー!江戸っ子ナンセンス、大好き!談春さんのマクラ、どんなふうに編集されて機内で放送されるんだか楽しみ♪のいこい先生もひさしぶりに観られてよかった。

●30日 日独友好150周年記念落語会@青山ドイツ文化会館
小太郎「やかん」/歌奴「都都逸親子」/喬太郎「日独友好にちなんだ新作」/二楽/喬太郎「死神」
死神、原典と言われるグリム童話をベースにした日独友好スペシャルバージョン。実は死神は男の名付け親だった。落語では省かれているけど、名前=アイデンティティというところで、この設定だからこそ最後しっかりと収束する。落語の死神に対してもやっとする部分、なるほどと。細かい部分もあれこれ違ってて、グリム童話読んでみたいなぁと思いました。呪文は「あじゃらかもくれん、草月会館の裏けっこうわかりやすい」だったけど、わたしは15分くらい彷徨いました。二楽さんへの「バームクーヘン」「ローレライ」というドイツお題も楽しかった。紙切り初体験のお客さま方、拍手喝采。


posted by asa at 02:38| 東京 ☁| Comment(2) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月13日

恋の、答え。

書くの忘れてた。

蒼井優ちゃんが表紙、いま発売中のブルータス9月15日号恋愛特集。



談春さんが「紺屋高尾」を中心に、江戸時代の恋愛について語っておられます。題して「恋と、落語」。

紺屋高尾、嫌いな人は少ないんじゃないかと思う純愛物。初めて聴いた落語の音源が談春さんの紺屋高尾で、わたくしも一発でまいりました。はい。



(若い。でも、わたしが聴いたのはなんですが)

話戻ってブルータス。江戸は「恋」より「情」の世界。落語も夫婦の情を描くものが圧倒的に多く、恋を扱うものはほとんどない。だからこそ、手の届かないと思われた相手を結ばれる純愛物の紺屋高尾が生まれたのではないか、と。

ふむふむ。

でも、江戸の結婚も仲人さん立てての「お見合い」に対して、仲人抜きの「引っ付きあい」っていうものあったんですよね?「粗忽の釘」の夫婦は引っ付き合いで、ダンナは隣の人にものすごいのろけてるし。あと「崇徳院」みたいなひと目惚れものとか、他所に嫁に行くと知り逆上の「刀屋」とか。でも恋っていうのとは違うのかな。「牡丹灯篭」もひと目惚れしてるけど、明治の噺か……

などなど、考え出すとキリがない。落語世界の男と女の色恋、まとめた本ないのかな。杉浦日向子あたりにあるのかな。
ラベル:談春
posted by asa at 01:49| 東京 ☀| Comment(0) | こんなところに | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

DEEP PEOPLE

毎週様々なジャンルのプロフェッショナル3人が、当事者でしか語りえない技やこだわりを深くトークするNHK総合の「ディープピープル」。9月12日のテーマは落語家。三枝、昇太、談春、のお三方でした。

ひとりですべてをこなす、その日のお客の様子を見てマクラもネタも決める、というのは落語聴かない人にとっては新鮮かも。マクラというもの自体ふつうの人は知らないので(自分も初めて落語会行った時は「なにこの長いフリートーク」と思っていた)マクラ→ネタ→サゲの基本説明はけっこう重要。

まず自分が登場人物のいる空間を完全に思い描くこと、という話。それによって動きが決まる。目線によって話しかける相手のいる位置も決まってくる。高座からの目線の振り方の図解説明は、テレビ的ですごく楽しかった。昇太さんの、2階席がある会場では視線を上げる噺を選ぶという話、なるほど。

昇太さんのネタをつくるときの考え方、とてもおもしろかった。いろんな新作の人の、話の構築の仕方聞いてみたいなぁ。

少し残念だったのは、かっちり古典派は談春さんだけなので、新作寄りの話題が多かったこと。同じ古典のネタをやっても、あの人とこの人では表現の仕方がこんなに違う、なんていうのも見てみたかったです。

最後の三枝さんの締め、噺家はとてもハードな仕事だけどあんまりそう見えないんだよねー、というのがまた噺家さんらしくてよかった。これを見て落語に足を運ぶ人が増えるといいなぁ。まだ放送日は未定のようですが再放送あると思うので、見逃した方も是非。

そして、トークに出てきた談春さんの「人情八百屋」、10月25日・26日の有楽町朝日ホールでかけることが決定しているので、興味ある方は行かれてみては。

追記:再放送の時間が決定!

放送日 :2011年 9月15日(木)
放送時間 :午前1:20〜午前2:10(50分)

お見逃しなく。
ラベル:昇太 三枝 談春
posted by asa at 00:44| 東京 ☀| Comment(0) | こんなところに | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。